2024年 09月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30      
今日
2024年 10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   
[LEFT_POLL]
 

トップ > GOODS > 珈琲ドリッパーサーバーセット

珈琲ドリッパーサーバーセット

商品コード : ss-01153
製造元 : 高橋里美
価格 : 14,300円(税込)
741
ポイント : 71
数量
 

発送方法、同一商品同梱可能数はページ下部記載の通りです。送料詳細はご利用ガイドを参照ください。

夏季休業前最終受付 2024年8月9日(金)
夏季休業 2024年8月10日(土)〜8月15日(木)
2024年8月16日(金)より通常営業となります。
休業中のお問い合わせにつきましては、8月16日(金)以降に回答いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

■赤が美しい、辰砂釉のうつわ
(文・武田愛花/スロウ80号掲載/北のものづくり人)

 

 

こっくりとした深みのある赤に、思わず手で触れたくなるような優しいフォルム。岩見沢市の陶芸家・高橋里美さんが作るのは、赤を基調とした、日常使いのための器です。

 

この特徴的な赤を生み出しているのは、銅を含んだ「辰砂」と呼ばれる釉薬。そのまま焼くと緑色になりますが、高温の窯の中にバーナーで火を入れ、酸欠状態にする「還元」という手法で、深みのある赤に変化するのだといいます。

 

 

高橋さんが作陶を始めたのは1998年のこと。当時暮らしていた札幌で、アルバイト先の近くに陶芸教室を見つけたことがきっかけでした。「昔から食べることが大好きで、器にも興味を持っていたんです。それで、自分で作った器でご飯を食べたら、また違うおいしさを感じるのではないかと思って」。

 

そうして教室に通い始めた高橋さん。陶芸の面白さに目覚め、次々と作品を作るように。多忙になり、教室は1年ほどで辞めてしまいましたが、陶芸への思いは変わりません。その後も時間を見つけては、アトリエを借りるなどして制作を続けました。

 

 

それから窯を手に入れた高橋さんは、窯が置けるように市内の一軒家へ引っ越すことに。そこで約17年間制作に打ち込みました。「でも、道具や材料が増えていき、段々手狭に感じてきてしまって」。もっと広々とした場所で制作ができたなら…。そう考えていた矢先に見つけたのが、岩見沢市にある現在の住処でした。

 

「前の家主の方が引越しのために家を手放すという話だったのですが、奥さんの趣味が陶芸で、家の隣に工房を建てていたんです。その工房も含めて、家を引き取ってくれる人を探していたようでした」。思わぬ好条件に、すぐさま引っ越しを決めたという高橋さん。制作スペースは以前と比べて格段に広くなり、のびのびと制作できるようになりました。また、四季折々の田園風景や、野鳥など野生動物の姿を眺められるのも気に入った点だそう。自然豊かな土地での暮らしは、制作にも良い刺激をもたらしているようです。

 

 

陶芸を始めて今年で26年。最初から辰砂釉の作品を作っていたわけではありませんでした。「最初は茶色や白で肌の粗い土などを使って、土物らしい雰囲気の作品を作っていました。そのうち青や緑など色味も試すようになって、その中でピンときたのが辰砂の色だったんです」。

 

辰砂は中国で何百年も昔に作られた伝統的な釉薬。壺などの美術工芸品に使われることはよくあっても、辰砂を使った一般的な食器はほとんどなかったといいます。「もっと日頃から使える器があったらいいのに」。そう感じた高橋さんは、日常使いのための器を作るようになりました。

 

 

しかし、辰砂は作陶歴が長い人でも、きれいな色を出すのが難しいとされている釉薬。最初は失敗の連続だったといいます。「還元が足りないと緑色のままだったり、高温になり過ぎると白っぽくなったりとさじ加減が難しくて。思いどおりの色が出るまで、何度も試し焼きを繰り返しました」。そうした過程で、陶土から白磁の土を使うように。透き通るように滑らかな白と辰砂釉の赤色の組み合わせは、高橋さんを代表する作風になりました。

 

また、器を作る際にこだわっているのが、その形。ろくろで丁寧に成型された形は、使いやすさも考え抜かれていながら、どこか柔らかい雰囲気をまとっているのが特徴です。一見シャープに見える角皿も手作業ならではの揺らぎがあり、凛とし過ぎず、素朴で優しい印象を受けます。気張らず、毎日使えるように。そんな高橋さんの心遣いが、形にもそのまま表れているようです。

 

 

辰砂の色に心惹かれて、制作を続けてきた高橋さん。今も窯を開く時は緊張の瞬間だといいます。「温度が冷め切る最後の最後まで、色がどうなるかわからなくて。きれいに発色した時は何よりもうれしいです。」鮮やか過ぎず、暗過ぎず、日常にそっと馴染むような赤。作り続けることで深みを増してきた赤色は、日々の食卓を優しく彩ってくれます。赤色が生み出す温もりと、高橋さんの積み上げてきた技術が、手に取るたびにじんわりと伝わってくるようです。

 

 

■商品紹介

 

高橋さんの作品の中でも、コーヒータイムに活躍してくれるドリッパーサーバーセットをお届けします。
白磁ならではの丈夫さで、毎日使っても安心です。
唯一無二の作品を生活に取り入れて、日々のコーヒータイムをもっと楽しく。

 

 

白磁の白に、ドリッパーの赤が効いた美しいコーヒーサーバー。気軽に本格的なハンドドリップコーヒーが楽しめます。

 

 

蓋が付いているので保温もばっちり。

 

 

焼き上がりによっては色ムラが生じる場合もあります。個体差として、一つひとつの表情の違いをお楽しみください。

 

 

■作り手 高橋里美さん(岩見沢市)

 

 

札幌市出身。札幌で約20年ほど活動したのち、2019年に岩見沢市北村地区へ移住。観葉植物を育てるのが趣味で、自分でフラワーポットを焼くこともあるのだそう。

 

 

■商品詳細

 

商品サイズ:
ドリッパー/直径約10×高さ約8cm
サーバー/直径約14×高さ約13cm
(セットにした場合の高さ 約19cm)

 

内容量:約500ml

 

※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
※ひび割れの原因となるため、食洗器のご使用はおすすめしておりません。

 


■宅急便60サイズ発送(常温)

 

1点まで同一の送料でお届けします。

※在庫がない場合、2ヵ月ほど時間をいただきます。
 


■お届けまでの時間目安

 

ご入金確認後7営業日で発送予定。

 


■熨斗

 

対応不可

 

高橋里美 関連商品

マグカップ

マグカップ

741

3,850円(税込)