■リアルで可愛い、身に着けられる動物を
（文・武田愛花／スロウ80号掲載）

一本ずつ細かく描かれた毛並みに、じっとこちらを見つめるつぶらな瞳。緻密に描かれた動物たちは、「リアル」という言葉がよく似合います。材料は「プラバン」と呼ばれる薄いプラスチックの板。モチーフを描き、熱を加えて縮めることで、ブローチなどのアクセサリーに仕立てています。

シモオオゾノさんがプラバンアクセサリーを作り始めたのは、九州に住んでいた時のこと。友人とフリーマーケットに出品するために作り始めたことがきっかけでした。「描いたものが小さく、硬くなって、身に着けられる絵になる。それがとても面白いと思いました」。夢中になった下大薗さんは、独学で次々と作品を作るように。出来上がった作品をインスタグラムで発表し続けるうちにファンが増え、イベントへの出展や講師の依頼も増えていったそう。こうしてプラバンアクセサリーづくりは、生活の一部になっていきました。

写真上／モチーフによってはタブレットで描くことも。プラバンは焼くと3分の1ほどの大きさに縮むため、縮んだ後のことも想像しながら適度に描き込んでいきます。

当初は可愛らしくデフォルメしたイラストの作品が多かったようですが、作り続けるうちに絵を描く楽しさを知り、現在の作風へと変化していったといいます。「可愛いイラストをかくよりも、写真のように緻密に描くほうが向いていたし、楽しかったんです。描きたいと思ったものは写真を撮るようにしています」。今では動物以外にも、フルーツや食べ物、植物などのモチーフも加わり、そのレパートリーは数えきれないほどに。リアルなモチーフのブローチは、シモオオゾノさんの代表作になりました。

写真上／レジンを乗せている様子。入ってしまった細かい気泡を竹串で丁寧に取り除いていきます。
　
これまで活動を続けてきた中で、ある悩みに直面した経験もありました。「近年、海洋ゴミのプラスチック問題が話題になったこともあり、お客さんが材料について気にされたことがあって。プラスチックには経年劣化もありますが、色がきれいで、軽くて丈夫といった強みもあります。」作品になることで光る、プラスチックの良さにも目を向けてもらえたら。そんな思いから、ブローチの台紙に「プラスチック作品も一生物になる」という一文を入れるようになりました。

プラスチックに得意な絵を描くことで、身に着けて気分が上がるアクセサリーへ。今回は数ある動物モチーフの中から、北海道らしい3種類の動物をセレクトしました。ブローチそのものの可愛らしさはもちろんのこと、シモオオゾノさんの思いも含めて、大切に身に着けたくなるアイテムです。

■商品紹介 ウシ

模様から体の形まで、細かくリアルに表現されています。身に付けた途端おしゃれな雰囲気に。

表面はレジンで固めているのでぷっくりつやつや。軽い付け心地です。

コロンとしたサイズ感も可愛らしいポイント。帽子にもバッグにもよく馴染みます。
すべて台紙に留めてお届けします。

■作り手　シモオオゾノミホさん（東川町）

宮崎県出身。夫の仕事の関係で11年前に北海道に移住。3人の子どものお母さんでもあります。

■商品詳細

商品サイズ：縦約2.5×横3.5cm

商品素材：プラスチック、レジン

※手づくり品のため、掲載商品とは多少異なる場合があります。
※12月末までの期間限定販売です。

■クリックポスト発送（常温）

5点まで同一の送料でお届けします。
 

※システム上、1点ごとに送料が加算されます。ご注文後、送料を変更して決済いたします。
 

■お届けまでの時間目安

ご入金確認後5営業日で発送予定。

■熨斗

対応不可