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手ぬぐい「願い」

商品コード : ss-01143
製造元 : sobani
価格 : 2,200円(税込)
738
ポイント : 11
数量
 

発送方法、同一商品同梱可能数はページ下部記載の通りです。送料詳細はご利用ガイドを参照ください。

夏季休業前最終受付 2024年8月9日(金)
夏季休業 2024年8月10日(土)〜8月15日(木)
2024年8月16日(金)より通常営業となります。
休業中のお問い合わせにつきましては、8月16日(金)以降に回答いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。



■柔らかさを表現できる布のシルクスクリーンに惹かれて

(文・仰木晴香/スロウ80号掲載)

sobaniのやすいともみさんのシルクスクリーン作品を眺めていると、自然と心が浮き立ちます。手にしたときに思わず笑みがこぼれてしまうような、柔らかく鮮やかな色合いと、のびのびとしたモチーフたち。朗らかで笑顔の絶えないやすいさんの人柄が、そのまま表れているようです。



やすいさんがシルクスクリーンに出合ったのは高校生の頃のこと。子どもの頃から絵を描くことは大好きだったものの、仕事にするイメージは湧いておらず、進路選択に悩んでいました。そんなとき、美術の先生として来ていた実習生からシルクスクリーンを教わります。授業で習った木版や紙版以外にもいろいろな種類の版画があることを知り、心惹かれたやすいさん。「将来のことは想像できないままだったけれど、それよりも好奇心のほうが自分の中で大きくて」、大学で本格的にシルクスクリーンを始めました。



シルクスクリーンとは、メッシュ状の版にインクを通過させる孔を作り、そこにインクを刷り込むことで印刷する技法のこと。さまざまな素材にプリントできる技法ですが、やすいさんが選んだのは布でした。「水彩絵の具の淡くてきれいな色合いや水で滲んだりするところが好きで。布はその柔らかい雰囲気が表現できるんです。身に着けることもできるから、手に取ってもらいやすいとも思って」。
 
大学卒業後は働きながらシルクスクリーンを続け、年に一度は個展も開催。28歳の時に独立し、本格的にシルクスクリーン作家としての活動をスタートさせました。

 

■思いをモチーフに託して、暮らしに溶け込むような作品を


sobaniという屋号に込められているのは、記憶の「そばに」寄り添いたい、という思い。それまでは自分の作りたいものを作っていたやすいさんですが、独立やコロナ禍を機に、「手にしてくれる人の生活に寄り添いたい」と考えるようになったと言います。「人間の感覚の中で嗅覚が一番強く残るというのを恩師が教えてくれて、確かに匂いで昔の記憶が呼び起こされるようなことがあるなと思ったんです。それに近い存在になれないかな、って」。やすいさんが大切にしたい記憶。それは太陽の光を浴びながら家族で寝転んでいたひとときのような、日常にあるささやかなワンシーン。「ただ昼寝をしていた時間や、家族や友達と過ごした何気ない時間こそ、大切かもしれないと思うんです。そういうなんでもない日を覚えておきたくて」。 

匂いのように、自分の作品が日常の大切な時間の記憶を呼び起こすきっかけになってほしい。だからこそ、生活に溶け込むような作品づくりをしたいとやすいさんは考えています。柔らかくて淡いパステルカラーを多く取り入れたり、日常で見かける草花をモチーフにしたり。暮らしの中での使いやすさも意識しています。



デザインの源は、誰しもが抱えたことのある悩みや心細さに寄り添いたいという気持ち。「毎日良いことばかりじゃなく て、時には落ち込むこともある。自分自身もそうだし、自分と似た悩みを持つ人もいるんじゃないかなと思っていて。だから私の作品を使ってくれる人に何か良いことがあったら良いな、という思いを込めています」。

 

■大好きなシルクスクリーンで表現を続けたい


やすいさんの作品づくりの特徴は、複数の色を混ぜながら刷っていくこと。バットでインクを軽く混ぜて版の上に乗せたら、曲線を描きながらヘラを動かしていきます。そうして生まれるのは、混ざり具合による濃淡と、のびのびとした色の軌道。「絵を描くのに近いイメージ」で刷ることで、同じ柄でも1枚ずつ異なる色合いになるのです。複製というシルクスクリーンの特徴を活かしつつ、それぞれの作品が一点もの。「身に着けられる絵画のような感覚で作っています」。



「シルクスクリーンは探求心がくすぐられるんです」と、まだまだ試してみたい表現があるそう。「テキスタイルじゃなくてシルクスクリーン作家と名乗っているのも理由があって。きっとそのうち(自分が)紙やガラスにも刷ってみたいって言い出すと思っているからなんです。刷る素材が変われば意識することも変わるし、本当に奥が深い技法です」と話してくれました。

やすいさんが追い求めてきたのは、布だからこそできる柔らかな表現。薄手の布に刷られているため、光にかざすと透けて淡い色合いがより透明感を増したり、風に吹かれて舞ったりと、さまざまな表情を見せてくれます。日の光がよく似合う楽しげな草花たちは、日常を明るく彩ってくれるでしょう。

 

■商品紹介



 
 
 

 
やすいさんのオリジナルデザインである「願い」を、「北海道」をテーマにしたスロウ限定カラーで作ってもらいました。実家が米農家だというやすいさんが子どもの頃に見ていた、葉が出る時季の爽やかな田んぼのイメージが元になっているそう。ターバンやストールとして身に着けたり、バッグの持ち手に結んだりと、さまざまな楽しみ方ができます。



洗濯しても落ちにくい顔料インクを使用。安心して普段使いできます。

 

■作り手 sobani やすいともみ(札幌市)

 

シルクスクリーンを始めて12年経つ今でも、シルクスクリーンに夢中な様子のやすいさん。好きな所を尋ねてみると、「もうたくさんあり過ぎて!」とパッと輝いた表情を見せてくれました。「シルクスクリーンにはいろんな作業がありますが、そのどれもが全身を使って作業するし、それぞれに気を付けなくちゃいけないポイントがあるから、最初から最後までまったく飽きなくて。この先もずっとワクワクし続けられるような気がしています」。



■商品詳細


商品サイズ:横35×縦90cm

商品素材:綿100%

※色を混ぜながら刷るため、色合いには個体差があります。
※アイロンがけの際は当て布をご使用ください。

 

■クリックポスト発送(常温)


5点まで同一の送料でお届けします。

 

■お届けまでの時間目安


ご入金確認後12営業日で発送予定。

 

■熨斗


対応不可

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