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■ものづくりと暮らしがふんわりとつながって。
(文・猿渡亜美/スロウ76号掲載)
コロナ禍以前は、全国各地で個展を開いたり、百貨店などに出品していた加藤さん。それが叶わなくなったことで、「暮らしにグッと舵を切った」と言います。それまではものづくりと暮らしの間にはっきりと境界線を引いていましたが、境目がなくなり、ふんわりとつながっていったそう。2人の子どもたちと一緒に畑を耕し、野菜を育てて、収穫まで楽しむようになりました。これまでと少し違う日常を過ごし、特に植物をじっくりと見る機会が増えた中で、目に留まるものがありました。「葉が落ちて、枝だけになった木が格好良くて。すばらしい造形だと思いました」。元々は北国の雪景色への感動が創作の原点だった加藤さん。北海道の自然から新たなインスピレーションを得ることができたのです。
■自然とアートを融合し凛とした仕上がりに。
加藤さんの作品の特徴は、北海道の自然に加えて、最先端のアートを取り入れているところにあります。実家のある東京に帰省する度に展示会などを訪れて、新しい物事をインプットして戻ってくるのだとか。もう一つの特徴である手づくりの優しい温もりと凛とした繊細な仕上がりに、自然、アートの要素を掛け合わせ、バランス良くまとめ上げています。
一つひとつの作品への思いを尋ねると、次々と言葉があふれ出てくる加藤さん。自然に紡がれる言葉は聞いているほうも心地良く、さらに作品への興味が湧いてきます。元々美容師として働いていたことがある加藤さん。店頭に立つと、客から「私に似合うアクセサリは?」と聞かれることが多いそう。経験を活かして、髪型や雰囲気、服装などから、トータルで判断して提案しているそうです。
ここ数年で子どもたちも成長し、加藤さんの仕事が理解できる年頃になりました。出展している様子を目にすることも増え、刺激を受けているようです。加藤さんは「作ることと暮らすこと。やりたいことは変わらないけれど、これからもつながっていけたら」と話してくれました。
■商品紹介
浜辺で石を拾うのが好きだという加藤さん。流れ着いた石から着想を得ています。天然石のハーキマーダイヤモンドを付けています。
■作り手 加藤麻衣さん(函館市)
東京で生まれ育ち、夫の転勤で函館へ移住。京都で個展を開催するなど、道外でも活躍中です。作り手であると同時に、二児の母でもある麻衣さん。今はどちらも大切にできるバランスを探しているところです。それでも、麻衣さんの創作への火が絶えることはありません。
■商品詳細
商品サイズ:約3×1cm
商品素材:刺しゅう糸、ヴィンテージビーズ、天然石
※ピアス:14kgf、イヤリング:イヤリング金具
※ピアス・イヤリング各1個限定です。
■レターパックプラス発送(常温)
■お届けまでの時間目安
ご入金確認後7営業日で発送予定。
■熨斗
対応不可