2024年 11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
今日
2024年 12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     
[LEFT_POLL]
 

トップ > PRICE > 1,001円〜3,000円 > 花かんむりリース 手のひらサイズ

花かんむりリース 手のひらサイズ

商品コード : ss-00989
製造元 : IZURU
価格 : 2,530円(税込)
700
ポイント : 12
数量
 

発送方法、同一商品同梱可能数はページ下部記載の通りです。送料詳細はご利用ガイドを参照ください。

夏季休業前最終受付 2024年8月9日(金)
夏季休業 2024年8月10日(土)〜8月15日(木)
2024年8月16日(金)より通常営業となります。
休業中のお問い合わせにつきましては、8月16日(金)以降に回答いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

■始まりは、幼い頃に夢中だった「色合わせ」

(取材・文/山口翠 スロウ74号掲載)


小野いずるさんのドライフラワー作家としての道のりは、心惹かれるものに導かれて歩むことで、拓かれてきました。

原点は、幼少期の記憶に強く刻まれた「色合わせ」。「色の組み合わせをあれこれ考えるのが、昔から好きだったんでしょうね」。幼稚園の頃にやっていた、花びらの形をした色とりどりの色紙を並べて一輪の花を作る遊び。幼い小野さんは毎日幼稚園に着くと、「まるで仕事のように」、花を作っていたのだそうです。「今でも覚えているんです。ピンクと紫の組み合わせが好きで、その紫が濃い紫なのか薄い紫なのかをきちんと見極めてね。今日はこうしよう、間に白を入れてみたらどうだろうと考えたりして。すごい真剣にやっていた記憶があります」。色合わせへの興味は尽きることなく、やがて花そのものの色や形を組み合わせる「生け花」に向けられていきました。



10代の終わりに始めた草月流生け花は、生花だけでなく、デザインや場面に応じて「枯れもの」という堅い枝や葉などを使うこともある斬新な流派。型にとらわれない自由な作風にすっかり魅せられた小野さんは、釧路で働きながら東京の勉強会に参加したり、展覧会に作品を出品したりと、精力的に楽しみながら学ぶ日々を過ごします。

転機となったのは、子どもが生まれて鶴居村に引っ越したこと。子どもたちになるべく自然のものを食べさせたいからと始めた畑で、野菜を育てる傍らハーブや花を育てるように。それが何とも楽しく、小野さんの心を掴んだのです。

「だんだん自宅の庭だけじゃ足りなくなって、農園を借りて育て始めました。周りの畑は野菜が植わっているのに、私のところはお花ばかり。その様子を見ていた方から『食べられないものをそんなに植えてどうするの』って言われたことも(笑)。育てた花を家に飾ったりしているうち、どうにもたくさん育て過ぎてしまって。もったいないからとドライにして自分でリースや花束を作るようになりました」。それが、ドライフラワーの作品づくりの始まりでした。小野さんにとっては、生け花と同じように、色合わせに通ずるものがあったのでしょう。たちまち虜になってしまいます。



小野さんの作品には、生け花で培った経験由来のエッセンスが加わっています。たとえば、花材の選び方。「生の状態とドライの状態であまり変わらないもの、色が残りやすいものをよく使います」。大きな花びらを持つ花は乾くと縮れてしまうこともあるため、そういった花を使うことはほとんどありません。天井や壁から吊り下げるオブジェを作ることもある草月流生け花。水に差さなくても持ちの良い植物や、乾燥しても見た目が変わらない植物を研究し使ってきた経験から、「気づいたら、そういう植物ばかり選んでいました。生け花のときの名残が残っているんでしょうね」と笑います。

ドライフラワーの組み合わせを考える上での発想も、生け花の教えが活かされています。「生け花は、花を『作る』時間よりも『見る』時間の方が長い。まず、植物の顔がどこにあるのか『見る』ことを教わります」。華やかに咲く花の下で、実は茎が面白い色をしていること。曲がったラインが生命力にあふれて美しいこと。「茎の部分がきれいな黄緑色をしているので、ここに合わせて全体の色はレモングリーンに揃えてみようと思って」。「このうねりを活かしたくて、周りにあえて空間を作ってみました」。時間をかけて「見る」ことで得た気づきをもとに、植物本来の魅力を引き出していく小野さんの作品。改めて見ると、落ち着いたグリーンの中で明るい存在感を放つミモザや、ところどころ顔をのぞかせるラベンダーなど、華やかとも煌びやかとも違う、さりげない美しさが確かに秘められているようでした。



色合わせ、生け花、ハーブや花の栽培、そしてドライフラワー。心惹かれるものを道しるべに歩んできたこれまで。出合った一つひとつの経験は、どれも欠かすことなく作家としての小野さんを構成する要素となっていることでしょう。

「今でも花を組み合わせていると、子どもの頃に一生懸命色合わせをしていた時の気持ちになるんです」。幼い頃に抱いたときめきは、いつまでも。毎日飽きることなく色とりどりの花を作り続けていたあの頃と同じように、今日も夢中になって花と向き合う小野さんがいます。

 

■商品紹介




子どもの頃に野花を摘んで作った「花かんむり」をイメージ。明るい淡い色でまとめた愛らしさを感じるリースです。長めの紐を付けているので、オーナメントのように吊り下げて楽しむことができます。

 

■作り手 IZURU 小野いずるさん(釧路市)




IZURUの屋号を掲げるようになったのは、5年前。「趣味として学んだり楽しんでいた作品づくりが、今では仕事としてできるようになっている。本当にありがたいことです」。2022年の春頃に、自宅のある鶴居村から釧路市へ工房を移転しました。

 

■商品詳細


商品サイズ:直径約9cm

 

■宅急便60サイズ発送(常温)

 
 

■お届けまでの時間目安


ご入金確認後5営業日で発送予定。

 

■熨斗 


対応不可
 

IZURU 関連商品

ミモザとラベンダーのスワッグ

ミモザとラベンダーのスワッグ

700

4,400円(税込)

ミモザとラベンダー 香りの3点ギフトセット

ミモザとラベンダー 香りの3点ギフトセット

700

7,150円(税込)