■「世界一かわいいクリーニング店」を目指します。
（取材・文／片山静香 スロウ69号掲載）
とみおかクリーニングは、道東の中標津町にある創業70年を迎えたクリーニング店です。「人口よりも牛の数が多い」、小さくて長閑な町から、全国や世界へ発信するのは「世界一かわいいクリーニング店」構想。社長の富岡裕喜さんによれば、「人が一生の中で洗濯に使う時間は膨大。それなら、その時間を少しでも楽しく過ごしたいなって」。特に最近は、洗濯機や洗剤や周辺グッズの機能が充実し、家庭でもさまざまな方法を試すことができます。
だからこそ、「考えてみてほしい」と、富岡さん。「『洗濯』という作業を真剣に考えることは、地球環境について真剣に考えることに繋がるんじゃないか」とも話します。
とみおかクリーニングは、先代の重喜さん（現会長）の代から、工場でも自然環境に配慮したクリーニングを目指してきました。洗濯で使った大量の排水がやがて海に出ることを思えば、納得です。具体的には、少量の洗剤でも衣類によく行き渡るように、特別な技術を採用した水を使ったり、界面活性剤が少なく生分解性の高い洗剤に置き換えることなどに取り組んでいます。
■プロ仕様の洗濯洗剤も「かわいい」家庭用に。
とはいえ、理屈だけでは動けないのも人間というもの。だから、「考えて、行動する」きっかけを作るために、数々の「かわいい」洗濯雑貨を開発しました。
手始めに、工場で使っているのと同等の品質の洗剤を中標津町にちなんだミルク缶入りに。味わい深いサクラの板材を、エコで懐かしくて新しい、洗濯板に。これなら理屈ではなく、一目惚れで手に取ってしまいそうです。
とみおかクリーニングが掲げるテーマは「ライフスタイルのセンタク」。数ある商品の中から“選択”してもらうために、どんな理念を掲げ、目的を伝えていくのかを一生懸命に考えています。最後に富岡さんの言葉を借りて。「どんな世界を作りたいか、という価値観は、洗濯という行動一つにも表れると思っています」。
■ミルク缶入り洗剤
界面活性剤を極力抑え、泡立ちも少なく、すすぎは1回でOK。繊維に残った残留物を除去するので繊維の柔らかさが引き出され、柔軟剤要らず。
写真上／洗濯機の洗剤入れに投入してもいいですが、洗濯物に直接振りかけることで、溶け残りが防げてオススメ。
■作り手 とみおかクリーニング（中標津町）
とみおかクリーニングが考えるクリーニング店の役割は、「預かった洗濯物を洗う」だけではありません。洗うという行為に着目するのではなく、「衣服を長く大切に使う」という本質に目を向けているから、家庭での洗濯をサポートすることや、ひいては衣類のリサイクル・リメイクだって、自分たちの仕事だと考えているのです。
■商品詳細
商品内容：オリジナル洗剤（800g）、ミルク缶、ステンレス軽量スプーン×各1
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■熨斗
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