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【S】雪小紋の小皿・豆皿セット
商品コード : ss-00746 |
製造元 : bankeiねんど小屋 |
価格 : 1,300円(税込) |
355 |
ポイント : 6 |
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色 |
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品切れ
■粘土づくりが土台で、人生経験と自然環境が支柱。北海道の土が織りなす柔らかさ。
(文・猿渡亜美、スロウ67号掲載)
札幌市盤渓。スキー場のゲレンデの麓に工房を構え、地元の土を使って焼き物を焼いている木村美穂子さん。20年以上前からこの地で粘土づくりと陶芸に向き合っています。
木村さんのものづくりは、材料となる粘土を作るところから始まります。掘ってきた土を雨ざらしにすること3年以上。それをしっかり乾燥させてから、つぶして砂状にしてふるいにかけ、さらに混ぜて練る。作品に使えるようになるまで、とても長い年月がかかります。
2020年はコロナ禍でイベントの出展が減ってしまい、今も余波が続いているそうですが、その分、新しいチャレンジに時間を割けるようになったとか。いつも屈託なく笑い、清々しい人柄の木村さん。今回もポジティブに、商品開発に挑戦してくれました。
「手先を動かして、何かを作っているのが好きなんですよね」。打ち合わせのときから次々とアイデアが出てきて、さまざまな模様を加えた試作を提案してくれた木村さん。若い頃、包装紙などのデザインの版下を作る仕事をしていた経験があり、無から有を生み出す力はそのとき身に付けたそうです。
また、木村さんの器には花や葉っぱ、動物などのモチーフが描かれていたり、釉薬で模様が付けられているものが多くあります。
豊かな盤渓の環境に育まれた感性なのかもしれません。デザインの仕事で培った経験と、周囲の自然から得られるインスピレーション。粘土づくりを土台とするなら、それらは木村さんのものづくりの支柱となっています。
最終的に出来上がった皿のうち、特にきなりは木村さんの粘土だから出せる色味。北海道の土が織りなす、柔らかな雰囲気に心がほっとします。
写真上/きなりのセット。大きいサイズはおつまみを乗せるのにちょうど良く、小さいサイズは薬味を入れたり、しょうゆ皿にも。
写真上/黒のセット。
■作り手 bankeiねんど小屋(札幌市)
札幌市のばんけいスキー場のすぐ近くにある、ばんけい幼稚園の一画に工房を構える、木村美穂子さん。近所の土を掘ってきては、作品用の粘土を自分の手で作っています。つぶして砂状にしてふるいにかけ、それを混ぜて練る。幼稚園で使う粘土も毎月必要になるものですから、作品を作る時間以上に、粉まみれになりながら粘土を作る時間は膨大です。
木村さんが粘土作りを始めるようになったのは、小学生の頃の経験が大きいそうです。当時の盤渓小学校には、校長先生が図工の教材としてそろえた陶芸に関する基本的な道具がありました。
「放課後はもちろん、土日や夏休みも関係なく、毎日のように出入りしていました。用務員さんが粘土の管理をしてて、好きなように使わせてくれたんです」。木村さんにとっての陶芸の原点は、ここにあります。
その後、当時の校長先生が退職後に窯を開いたことにより、木村さんは再び盤渓での陶芸の日々に戻ってきます。先生を手伝う形で陶芸教室や機械のメンテナンス、焼成のサポートをする毎日。そうするうち、80歳を機に先生が引退、木村さんは窯を引き継ぐこととなりました。
カップの台座に小さな水切り穴を付けたり、ソーサーには滑り止めの加工を施すなど、3人の子どもを育てる母としての実用面での工夫も怠りません。使うたびにほっと心が安らぐ、自然体の器。木村さんだからこそ作り出せる独特の魅力を纏っています。
■商品詳細
商品サイズ:
・小皿/9.5×9.5cm
・豆皿/6×6cm
セット内容: 小皿×1、豆皿×1
備考:
※ご希望の色をオプションで選択してください。
※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
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