トップ > EVENT > 札幌軟石ブローチ bocco
■硬質さと温かみが同居するアクセサリー
(文・片山静香/スロウ61号掲載)
写真下が、ブローチboccoです。
約4万年前、支妨湖が誕生するきっかけとなった火山の噴火で、大量の火砕流が流れ出しました。それが冷え固まったものが、札幌軟石。水玉模様にも見える独特の斑点は、冷え固まる過程にルーツがあるそうです。
ひんやり冷たい石ですが、素朴な色合いとザラッとした質感は、自然素材ならではの温かみも感じさせてくれます。
リエゾンのアクセサリーはすべて、札幌軟石と道産木材を組み合わせて作られます。「軟石(溶結凝灰石)は全国各地にありますが、札幌軟石ならではの模様が大好きです」とは、作り手の河野理恵さん。開拓期の札幌を支えた軟石の歴史を知り、その魅力の虜になってしまったのだそうです。2年ほど前に軟石を使ったアクセサリーを作り始め、「やっと納得できるものが作れるようになった」と、2019年春、札幌近郊のセレクトショップなどで販売を開始しました。
形はクールなのに、温もりを感じる、不思議な魅力を放つアクセサリーです。
写真上/エンジュ(ブラウン) 写真下/セン(ベージュ)
■おしゃれすることが地域の文化を守る。
石切りは、開拓期の札幌に欠かせない産業の一つでした。中でも札幌軟石は、多くが住宅の建材として使われました。当時の家庭では暖をとるのに火を使ったため火災が多く、耐火性と保温性に優れた札幌軟石が重宝されたのです。
今や北海道の経済の中心となった札幌の町は、石切りの歴史に支えられて成り立っていたのです。
河野さんは、自身のホームページで前述の歴史を丁寧に綴っています。それは、町の文化を伝えたいという思いから。同様に、札幌市内の軟石造りの建物を紹介するコラム記事も書いています。「伝えたいという思いが、すごくあるんです」。
軟石に興味のある人もない人もまずはアクセサリーを気軽に手に取って、おしゃれを楽しんでほしい。そして、少し興味が湧いてきたら札幌軟石のことを知ってほしい。シンプルなデザインは、河野さんが「好きだから」という以上に、使い手の裾野を広げたいという意図があってのことです。
■作り手 Liaison〈リエゾン〉河野理恵さん(札幌市)
作り手の河野理恵さん。かつては地元テレビ局でディレクターをしていた経験も。「そのときから、地域の良いものを人に伝えることが好きだったんでしょうね」。発信方法は違えど、今もその本質は変わっていないようです。
■商品詳細
商品サイズ: 4.0×1.8cm(重さ:4g)
商品素材: 札幌軟石、センもしくはエンジュ、真鍮
※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
■レターパックプラス発送
※箱入りのギフト包装で発送します。
2点まで同一の送料でお届けします。
※システム上、1点ごとに送料が加算されます。ご注文後に送料を訂正のうえ決済いたします。
■お届けまでの時間目安
ご入金確認後7営業日以内で発送予定。
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