■北海道の自然の営みを、美しい刺しゅうと「ときわ」の名前に込めて
(スロウ67号掲載)
ラフシオンの甲谷裕美さんとの出会いは、道東の標茶町で行われたとあるイベントを訪ねたときのことでした。SNSなどを通してその作風を知ってはいましたが、やはり実物を目の前にすると感動もひとしお。丁寧に施された美しく緻密な刺しゅうが、すべて甲谷さんの手によるものだなんて。「可愛いのだけれど、華やか過ぎて普段使いにはちょっと…」、と感じていたバブーシュのイメージを覆す、色使いのセンスにも心惹かれるものがありました。
以来、取材や通販でのやりとりを通して甲谷さんのさっぱりとした人柄に触れ、ますますファンに。「バブーシュに興味を持ったのは、何かの折に手づくりの作品を目にして『これを作れたらカッコいいだろうなぁ』と思ったからなんです。自分で考えて形にしていくのも好きだから」。訪れた工房で、チクチクと刺しゅうを施しながら話してくれたときの、とにかく楽しくて仕方がない! といった雰囲気も印象に残っています。色の組み合わせや図案はもちろんオリジナル。型紙や縫製の仕方にしても、既成のものに独自のアレンジを加えているそうです。
2018年制作のオリジナル「クナウ・ノンノバブーシュ」に続いて出来上がったのがこのバブーシュ。「北海道スロウなお買い物〜slowly snowy〜」ロゴの3色を本体に。散りばめられた雪の結晶は、満天の星にも見えます。メインモチーフはエゾマツ。甲谷さんがいくつも描いてくれた図案から選びました。私たちが大好きな北海道の風景に、欠かせない植物。雪深い中にも、いのちの力強さを感じさせてくれる深い緑。触れると鼻に抜ける爽やかな香りがすることを知っているのは、北海道民の特権かもしれません。
刺しゅうをよく見ると、葉っぱの先にちょこんと飛び出た部分があります。これは新芽なのだそう。自然の営みが、見事に表現されています。北海道の大自然が凝縮された図案であることから、「ときわ」と名づけることにしました。
バブーシュは、踵部分を立てて覆うようにして履いても、踏みつぶしてスリッパのようにして履いても大丈夫。底面は合成皮革を使用しているうえ洗濯ネットに入れて丸ごと洗濯が可能なので、ベランダデッキなど多少の汚れが気になる場所で使うのにもよさそうです。
ちなみに編集者が冒頭のイベントでひと目惚れして購入した1足は、ぺしゃんこにつぶして持ち歩き、出張先で泊まるホテルの部屋履きとして活用しています。使い捨てのスリッパは使用しなくて済むうえに、気持ちも上向きに。そんな一石二鳥なところも気に入っています。
■商品紹介
このページは、LLサイズのページです。(S~Lは別ページで紹介しています)。バブーシュは左右同じ形です。左右どちらでもお使いいただけます。
■作り手 Laugh Sion(ラフシオン)(札幌市)
バブーシュをはじめとする布小物を制作する、ラフシオンの甲谷さん。聞けば、山に入ってはヤマブドウの蔓を持って帰ってリースにするのが「フツウ」という子ども時代を過ごしていたとか。屋号の由来は、息子の心響(しおん)君の名前から。
■商品詳細
商品サイズ(足サイズ目安): ※幅×足入幅×足入高×高さ
・LLサイズ(25.5〜27cm)/約11×約9×約6.5×約7cm
商品素材:
・本体/麻
・靴裏/合成皮革
備考:
※受注生産です。不良品以外の返品はできません。
※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
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