■化学物質アレルギーを持つ男の子との出会いから生まれた、天然素材のクレヨン
石油を使わない、トナカイのクレヨンが生まれたきっかけは、作り手である伊藤朋子さんとある男の子との出会いにあります。化学物質アレルギーを持っていたその子は、市販の絵の具もクレヨンも使うことができません。だから、それらを使って絵を描いたことが一度もないのだと、打ち明けてくれたのです。そこから、天然素材クレヨン作りへの挑戦が始まりました。
一般に市販されているクレヨンは、素地となるワックス(ろう)と、色の元となる顔料を基本素材としています。どちらも、石油に由来するものです。伊藤さんはこれらを使わずにすむよう、草木染の技術を応用し、試行錯誤を繰り返しました。
「オニグルミは硬くなりやすいし、スオウは全然違う色になるし、アカネはなかなか色が濃くならなくて」。壁にぶつかる度に、根気強く自然と向き合ってきた伊藤さん。10年という歳月を重ね、誕生したのが、森のクレヨンです。100gの材料から採れる顔料は、わずか10gほど。蜜蝋と混ぜて型に入れ、太陽と風にあててさらに2週間。手間と時間をじっくりとかけて、1本ずつ作られています。
■商品紹介
草木や土など、自然界にあるさまざまなものからわけていただいた顔料と蜜蝋をベースに作られる森のクレヨン。市販のものと異なり、素材によって、軟らかかったり少し硬かったり、淡かったり濃かったりと、描き味がそれぞれに異なるのも特徴のひとつ。
赤、青といった原色はなく、色にはすべて原料の名前が付けられています。同じ名前の付いたクレヨンでも作った日の温度や湿度によって、少しずつ色みや描き味が変わってくるのだとか。それもまた、自然界にある色の多様さゆえでしょう。大きさや形も、それぞれです。
アイヌ語で「笑う」を意味するminamina(ミナミナ)のセットには、基本の10色が入っています。やや硬い描き心地のものも入った、大人向けのセットです。巻紙をクレヨンに巻くところからお楽しみください。外箱は、道産カラマツのチップが入ったオリジナルです。
写真下/森のクレヨンで描いてみました。ミナミナは、上の段の色です。※白いクレヨンの色は、データ上では写っていません。
2022年12月31日までの期間限定で、クリスマス限定パッケージをご用意しました。オプションでお選びください。
■作り手 手作りクレヨン工房 Tuna-Kai(標茶町)
標茶町に工房を構え、植物の花や根、その実から色を分けてもらいながら小さなクレヨンを手作りしている人がいます。手作りクレヨン工房Tuna-Kaiの伊藤朋子さん。伊藤さんが天然素材でクレヨンを作り始めたきっかけは、市販のものを使用することができない化学物質アレルギーを持つ男の子との出会いでした。天然素材を顔料としてクレヨンを作るとなると、ほとんど前例はありません。あらゆる調合を試していき、納得のいくクレヨンの完成まで10年かかりました。
春にはフキノトウやヨモギ、夏にはタンポポを摘み、秋にはオニグルミを拾いに行っては煮込んで色素を取り出し、顔料を作ります。「道産素材だけで作るクレヨンも理想ですけど、どうしても黄色や茶色ばかりになってしまうんです。色も含めて、まだまだ思い通りにいかないことばかりこれからも研究を重ねていきます。」と伊藤さん。
クレヨン作りのきっかけとなった男の子はすっかり大きくなっただろうけれど、これからも誰かの笑顔を引き出していきたいというのが伊藤さんの願いです。
■商品詳細
商品素材(サイズ): 草木顔料、北海道産蜜蝋、ソイワックス、マルセル石鹼、重曹(クレヨン1本 縦約1.5×横約1.5×高さ約3.5cm)
備考:
※蜜ろうの成分が浮き出て表面が白っぽくなってくる場合がありますが、タオルなどでこすると、元に戻ります。
※化学物質過敏症の方は、体調などによって身体に合わない場合があります。
※植物や蜜ろうにアレルギーのある方は、アレルギー反応が出る場合があります。
※手づくり品のため、掲載写真とは多少異なる場合があります。
※有料でギフト包装も承ります。
※対象年齢は3歳以上です。
※クリスマス限定パッケージは、2022年12月31日までの販売となります。
■レターパックプラス発送(常温)
2点まで同一の送料でお届けします。
■お届けまでの時間目安
ご入金確認後9営業日で発送予定。
■熨斗
対応不可